12月といえば、年末調整業務の時期ですね。
年末調整とはサラリーマンの一年間の給与と所得控除を計算して所得税を確定させる業務です。
本来は所得税は確定申告しなければならないのですが、2月16日~3月15日の短期間に数千万人のサラリーマンが確定申告を行うと税務署もパンクしてしまうので、サラリーマンは所属する企業毎に年末調整を行い、所得税の確定申告を原則として行わなくてよいことになっています。
私たち会計事務所も年末調整を自社で行えない企業のお手伝いをしていることもあり、12月は繁忙期なんです。
そんな年末調整、一昔前は総務担当が手書きの給与台帳を集計し、各社員から手書きの扶養控除申告書や保険料控除申告書を回収して計算していました。
現在は給与計算ソフトから給与、源泉所得税、社会保険料は自動集計され、社員がスマホで扶養控除申告書や保険料控除申告書をWEB入力することができるようになり、所得控除も自動計算になり、税務署や市町村への提出も電子申告でペーパーレスになっています。
数年後にはマイナンバーのサイトを経由して保険会社から提供される生命保険料の控除データなども連携できるようになる予定で、ますます入力の手間が省けるようになりそうです。
とはいえ、師走の時期は年末調整業務以外にも様々な仕事があり、忙しいのでこういう業務が楽になることは良いことではないでしょうか。