自称・若手税理士の片岡です。
11月に入り、朝晩寒くなってきましたね。温かいお鍋が美味しい季節の到来です。
さて、今回は年末調整における従業員の生命保険料控除等の控除証明書のデータ連携についてお話します。
従前は企業の従業員の皆さんが各生保会社から送られてきた紙の保険料控除証明書を基に給与所得者の保険料控除申告書を手書きで作成して企業に提出していました。
↑給与所得者の保険料控除証明書
数年前から保険料控除申告書のデータ保存が認められるようになり、手書き→PCやスマホで入力に変わってきました。とはいえ入力の手間は残り、かつ、紙の控除証明書の原本は企業に別途提出しなければならず、以前よりは楽になったもののあと一歩足りない状態だったと言えます。
そこで昨年から、ついに各生保会社からの保険料控除証明書がデータで給与所得者の保険料控除申告書と連携する制度がスタートしました。
↑国税庁HPより引用
小職も立場上やらないわけにいかないので、チャレンジしてみました。
事前準備として
①マイナポータルのアプリをインストール
②生保会社のネット会員登録
③e私書箱の開設
④①~③の連携手続き
というものがあります。
トライした感想としては「初期手続きに手間がかかるし、各生保会社でネット登録するのも煩雑なのであまり浸透しなさそう」というものです。
建付け上仕方ないのかもしれませんが、複数の生損保会社でいちいち登録する仕組みをなくさないとなかなか進まなそうな気がいたします。
ただ、一度設定してしまえば翌年以降はラクになりますので皆様もやってみてはいかがでしょうか。